こんにちは!グラシオン京都河原町店です。
前回に引き続き、革製品の色落ちについて、お話ししていきます。
低温染色(高温染色すれば定着がよくなるが、革は耐熱性が低く、風合いが損なわれる)
皮の断面を染める高拡散性の酸性染料を使用するため、汗や雨で溶出されやすい
染色後に多量の加脂剤(柔軟効果を与えるもの)を加えるため、革と染料との結合性が一層弱くなる
その他、「高pHを必要とする現状の反応性染料は革基質を損傷するため使用が限定されている」という状況もあるようです。
色落ちしないように表面を加工して完全に色止めをすればよいのでしょうが、それでは革製品の良さが失われてしまうので表裏一体といったところでしょうか。
次回もお楽しみに!