親水、疎水、撥水とは

親水、疎水、撥水:それぞれの性質と違い

水や液体に対する物質の振る舞いは、その表面の性質に大きく影響されます。親水性、疎水性、撥水性は、物質が水に対してどのように振る舞うかを示す性質です。コーティング次第で異なる性質を持つことになるので、以下では、それぞれの性質についておおまかにまとめてみました。。

1. 親水性(Hydrophilicity)

定義
親水性とは、物質が水と相互作用する能力を示します。親水性の物質は水を引き寄せ、水との接触角が小さくなります。

例:紙や布、多くの金属、アルコール、糖類などが親水性を持ちます。

特徴
水に浸れば拡散しやすく、水分を吸収する性質があります。表面の水滴は広がり、物質の表面に密着します。

2. 疎水性(Hydrophobicity)

定義

疎水性とは、物質が水と相互作用せず、水から離れる傾向がある性質を指します。疎水性の物質は水を嫌い、水との接触角が大きくなります。

例:油、脂肪、プラスチック、シリコーンなどが疎水性を持ちます。

特徴

水に対して拒絶反応を示し、水滴が球状になって表面に留まります。
液体や水分の浸透を防ぎ、表面に留まる性質があります。

3. 撥水性(Superhydrophobicity)

定義
撥水性とは、物質が極めて強い疎水性を示し、水を弾く性質を指します。撥水性の物質は、水滴が表面を転がり、ほとんど残らずに落ちます。

例:フッ素樹脂や特殊な表面加工を施した材料が撥水性を持ちます。

特徴
極めて疎水性が強く、水滴が表面を滑り落ちるように振る舞います。
水や液体が接触しても表面に残らず、自己洗浄効果がある性質があります。

さらに詳しくはこちらの記事で比較やコーティング剤による違い、動画による実践がご覧いただけます。

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