こんにちは。コーティング専門店グラシオン福岡小倉店です。
エルメスと聞くと、バッグや革小物を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし近年、ファッション感度の高い方を中心に注目されているのが、エルメスのスニーカーです。
一見シンプルで控えめ。けれど、足を通した瞬間にわかる素材の良さと上品さ。
「さすがエルメス」と言われる理由は、スニーカーにも確かに宿っています。
ただ、その上質さゆえの弱点があることも、実際に履いてみると実感される方が少なくありません。
エルメススニーカーの代表的な型と特徴
■ デイ(Day)スニーカー
エルメスのスニーカーの中でも特に人気が高いモデル。
上質なカーフレザーをベースに、サイドにはさりげなく「H」モチーフ。
・白を基調としたデザインが多い
・革が非常に柔らかく、足馴染みが良い
・その反面、汚れ・色移りが目立ちやすい
特にデニムとの相性は要注意で、履き始めて間もないのに青く色移りしてしまった、という声もよく聞きます。
■ バウンシング(Bouncing)スニーカー
スポーティさとエルメスらしさを融合させたモデル。
ニット素材やスエード、レザーなど異素材ミックスが特徴です。
・クッション性が高く履きやすい
・素材が多いため、部分ごとに劣化の仕方が違う
・スエード部分は特に水分と汚れに弱い
デザイン性が高い分、何も対策せず履くとダメージが一気に出やすいモデルでもあります。
■ クイック(Quick)スニーカー
比較的シンプルで、長年定番として愛されているモデル。
・カーフレザー中心
・ビジネスカジュアルにも合わせやすい
・履きジワやスレが出やすい
革靴に近い感覚でケアをしないと、劣化が進みやすいスニーカーです。
なぜエルメスのスニーカーにコーティングが必要なのか
「高級ブランドだから丈夫なのでは?」
そう思われがちですが、エルメスはあえて繊細な素材を使っています。
そのため、
-
雨ジミができやすい
-
汚れが革に染み込みやすい
-
色移りが取れなくなる
-
スエードが一度濡れると風合いが変わる
といったトラブルが起こりやすいのが現実です。
特に白系・淡色系が多いエルメスのスニーカーは、
「気づいたら汚れていて、履く頻度が減ってしまった」
というケースも珍しくありません。
スニーカーコーティングで変わる“履きやすさと安心感”
エルメススニーカー専用に行うコーティングは、
見た目を変えず、素材の質感を残したまま保護するのが特徴です。
● 防汚・撥水効果
雨の日の外出や、ちょっとした水たまりも安心。
汚れが付着しても、サッと拭き取れるようになります。
● 色移り防止
デニムや濃色パンツからの色移りを大幅に軽減。
特にデイやクイックの白レザーには効果的です。
● スエード・ニットの保護
繊維一本一本をコーティングすることで、
毛羽立ちや黒ずみの進行を抑えます。
● 劣化スピードを遅らせる
履きジワやスレそのものは避けられませんが、
**「傷になる前で止める」**のがコーティングの役割です。
コーティングは「履く前」がいちばん効果的
エルメスのスニーカーコーティングは、
新品時・履き始める前が最もおすすめです。
理由は、
-
汚れが入り込む前に防げる
-
革が乾燥する前に保護できる
-
将来のクリーニング負担が減る
からです。
もちろん、すでに履いているスニーカーでも施工は可能ですが、
「もっと早くやっておけばよかった」という声が多いのも事実です。
エルメスのスニーカーは、
履き心地もデザインも一級品だからこそ、
雑に扱うと一気に「疲れた印象」になってしまいます。
コーティングは、
-
汚さないため
-
傷をゼロにするため
ではなく、
**「気兼ねなく履き続けるための保険」**のようなものです。
せっかく選んだエルメスの一足。
履くたびに気を遣うのではなく、
安心して日常に取り入れるために、スニーカーコーティングという選択をしてみてはいかがでしょうか。

