傘の撥水効果を復活させる方法①
今回は、傘の撥水効果を復活させる方法についてご説明します。
・ドライヤーで傘の撥水性を復活させる方法
雨傘やレインウェアは、通常撥水加工が施されています。撥水加工には、主にシリコン系撥水剤またはフッ素系撥水剤が使用されます。これらの加工は、水が布の表面に滑り落ちるようにして、繊維に浸透しないようにします。撥水加工が適切に施されていれば、水は布の表面で玉となって転がります。フッ素系撥水剤を使った加工では、布の表面にフッ素樹脂を塗布します。これにより、布に多数の小さな突起が形成されます。布の表面は毛羽立ったような状態になります。これらの突起は水をはじきますが、摩擦や紫外線、傘の使用によって徐々に平らになってしまいます。その結果、撥水効果が低下します。平らになった突起は、温めることで元に戻すことができます。そのため、ドライヤーが役立ちます。ドライヤーの温風を当てることで、突起が復活し、撥水効果を長持ちさせることができます。
※注意点
ドライヤーの温風を傘に当てる場合は、一箇所につき30秒程度が適切です。傘の布が損傷する可能性があるため、長時間当てすぎないように注意してください。ドライヤーを使用する際には、傘から10cmほど離して当てるようにしましょう。温風の効果は主にフッ素樹脂を使用した製品に適用されます。ビニール傘にはドライヤーを使用しないようにしましょう。ビニールは温度によって変色し破れる可能性があります。