スニーカー【ソール剥離の原因と対策】【加水分解】

こんにちは、コーティング&抗菌サービス専門店 glationグラシオン奈良天理・橿原施工店の森本です。

 

スニーカーが加水分解してしまう原因とは?

https://8469sneakers.com/broken-sneakers/より引用

 

スニーカー好きならご存知、加水分解の原因と対策とは!?

加水分解とは、そもそも化合物質が水と反応して分解を起こしてしまうことを言います。これだけ聞くとスニーカーは実は水に弱いのかと考えてしまう方もいると思います。もちろんですが、地面と接するソールの表面部分には水に強い素材が使われています。

しかし、ソールの内部でも靴底に近い部分は摩擦に強くする為、ポリウレタン(ウレタンゴム)素材となっています。このポリウレタン(ウレタンゴム)が水と反応して分解を起こしやすいので、スニーカーが加水分解を起こしてしまいます。加水分解を起こしたスニーカーを見た方ならお分かりでしょうが、ソールがボロボロになるというより、靴底とソールが分離しようとしていたり、スニーカーのソール部分が崩壊していく、という言い方の方が表現として近いのではないでしょうか。

 

加水分解したスニーカーの修理方法とは?

 

加水分解したスニーカーは、見るからに修理が難しそうにソールが剥がれていますが、自分で修理はできるのでしょうか。

靴用の接着剤で修理する

最近ではソールの修理がしやすい靴用の接着剤が多くのメーカーから発売されています。せっかく修理をするのであれば、靴用の接着剤で修理するのがおすすめです。加水分解を起こしたスニーカーを靴用の接着剤で修理する手順は以下の通りです。

①修理する部分の汚れをキレイに取り除く

②接着する片面に接着剤を塗布する

③接着したい面に隙間ができないように重石などをして1日置いておく

 

ボンドで修理する

加水分解では靴底とソールが分離している状態ですので、それをくっ付けることができればまたそのスニーカーを履くことができると考えられます。こうなると市販されているボンドでも修理することは可能です。加水分解を起こしたスニーカーを修理する手順は、靴用の接着剤と同じです。

ただ、靴用の接着剤で修理した場合と少し違う点は、隙間ができないように抑えておいた際にはみ出してきたボンドが少しキラキラして目立ってしまう点です。これさえ気にしなければ手持ちのボンドでも加水分解を起こしたスニーカーの修理は可能です。

 

瞬間接着剤などで修理する

靴用の接着剤や素材を選ばないボンドも無く、瞬間接着剤しか手元にないという場合には、瞬間接着剤でも加水分解を起こしたスニーカーを修理することは可能です。加水分解を起こしたスニーカーを修理する手順は以下の通りです。

①修理する部分の汚れをキレイに取り除く

②接着する片面に接着剤を塗布する

③接着したい面に隙間ができないように約1分程度押さえておく

他の2つに比べると、くっ付くまでの時間は短いですが、その分、耐久性についても他の2つに比べると短いので、加水分解を起こしたスニーカーを瞬間接着剤で修理する方法はあくまでも応急処置と考えてください。

 

スニーカーの加水分解を防ぐ真空パック保存のやり方とは?

特にスニーカーコレクターの中で加水分解からスニーカーを守る方法として使われているのが真空パック保存です。ここではその真空パック保存のやり方に付いてご紹介します。

準備するもの

スニーカーを真空パック保存するために準備するものは以下の通りです。

①スニーカーが入っていた箱

②乾燥剤

③木製のシューキーパー

④圧縮袋

2~4について、専門店でも購入は可能ですが、最近では100円ショップでも簡単に手に入れられますので、スニーカーを加水分解から守るために真空パック保存を試してみたいという方は、100円ショップで購入してみてはいかがでしょうか。

手順

では本題であるスニーカーを真空パックする手順についてご紹介いたします。

①スニーカーを履いた場合には1日以上、自然乾燥させる

②自然乾燥が終わったら、木製のシューキーパーをスニーカーに入れる

③圧縮袋に乾燥剤を入れてからスニーカーをいれる

④掃除機を使って圧縮し、スニーカーが入っていた箱に入れて保管する

 

スニーカーに入れるのは、水分を吸収させるために木製のシューキーパーが理想的です。購入した時に入っていた紙でも良いのではと考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、購入時にスニーカーに入っている紙の多くは再生紙です。再生紙と一緒に長時間スニーカーを保管すると、変色の原因になりますので木製のシューキーパーの使用をおすすめします。

 

スニーカーの加水分解を防止する方法とは?

スニーカーを加水分解から守りたいけれどコレクションしている訳ではないので真空パック保存まではしたくないという方もいるでしょう。普段から履いているスニーカーの加水分解を防止する方法にはこのようなものがあります。

湿気対策をする

加水分解を起こす原因から考えると、加水分解を防止するためには湿気対策をすることが先決です。スニーカーを入れている箱や、スニーカーを置いている下駄箱に除湿剤を入れてみましょう。こうすることによって、ある程度の加水分解を防止することができます。

そうなのです。スニーカーを保管する環境の湿気をゼロにできない限りは、加水分解を全く防ぐことはできず、あくまでも加水分解が進むスピードを遅らせるという方法となってしまいます。

スニーカーは置いておかずに履く

加水分解が起こり、ソールが崩壊してしまったスニーカーというのは、多くの場合が長い間履いていなかったスニーカーです。このことからも分かる様にスニーカーは普段から履いていれば加水分解が起こりにくくなります。

その理由として、スニーカーは履くことによって加水分解が起こりやすいポリウレタン(ウレタンゴム)素材の中の空気が入れ替わります。このおかげでポリウレタン(ウレタンゴム)が水分と反応することを防いでくれます。

何足かスニーカーをお持ちの方は、ローテーションを組んで履かないスニーカーがないように満遍なく履くようにすれば、加水分解を起こしてしまうスニーカーは確実に減ります。

 

履かないスニーカーは真空パック保存

もし、コレクションしておきたいスニーカーがある場合や、1ヶ月以上履かない可能性の高いスニーカーがある場合には、ご紹介した真空パック保存をしておくと加水分解でスニーカーのソールが崩壊することを防止する事が出来ます。

加水分解をしたスニーカーの寿命年数とは?

加水分解の原因や対策などについてご紹介してきましたが、そもそもスニーカーの加水分解はいつから始まっているのでしょうか。商品がスニーカーですから履いた時から水分と反応して加水分解が始まると考える方は多いでしょう。

しかし、実は加水分解を起こしやすいポリウレタン(ウレタンゴム)は製造された時から加水分解という名の劣化が始まります。したがって、加水分解を起こしたスニーカーの寿命年数は2~3年、長くても5年だと言われています。もし、こだわって中古のスニーカーを購入した場合には、寿命年数はもちろんそれ以下になります。

最近ではソール部分に加水分解を起こしにくい素材を使用したスニーカーも発売されています。しかし、一般的なスニーカーの寿命年数は多湿である日本の風土を考えると、ポリウレタン(ウレタンゴム)に変わる高性能の素材がソールの材料の主流とならない限り変わることはないでしょう。

 

加水分解を防いでスニーカーを長く愛用しましょう!

今回はスニーカーが加水分解する原因や修理方法などについてご紹介してきましたがいかがでしたか。

革靴は通気性の面で何足かローテーションして履くと良いと言われていますが、スニーカーも加水分解を防止するためには同じということが分かりました。スニーカーも革靴も履いては少し休ませる、のローテーションを組んで、長期間履かない靴がないようにする事が長く愛用できる秘訣です。

 

加水分解の仕組みと対策は分かったけど、ここまで時間を掛けられない方に!

Glationの超撥水コート

スニーカーの加水分解の原因と対策は分かったけど、正直この手間を省きたい、無くしたい、思われる方は多いはずです。Glationグラシオンでは超撥水コートを行うことにより一切の水・湿気を寄せ付けなくなります。スニーカー好きで手入れが楽な方がいいのであれば、Glationの超撥水コートがお勧めです。動画のように魔法の様に水を防ぎます。洗濯してもその効果が持続するのがミソで効果は1年間。洗濯しなければ2~3年ほど長持ちします。効果が切れてきたと感じれば、再度コーティングすることにより、また効果を発揮します。

 

 

引用サイト https://kajikko.com/cleaning/cleaning_maintenance/1029402

 

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